駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.371

第29回「想い」

目黒 亜実

 駅伝ひろばをご覧の皆さま、こんにちは!一般社団法人関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、駒澤大学4年の目黒亜実と申します。月日が流れるのは早いもので、初めての駅伝ひろばで、陸上競技との出会いを書かせていただいた時から3年が経ち、大学生活も終わりを迎えようとしています。あっという間に過ぎ去ったのも、学連幹事として懸命に活動してきた日々があったからだと感じております。

 私は主催大会の中で、対校戦という特色のある関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ)の雰囲気がすごく好きです。一緒に頑張ってきた・努力を見てきた仲間のことを想い、全力でサポートや応援をする姿。その想いに応えようと実力以上の力を発揮する選手。歓喜の瞬間もあれば、それと同時に生まれる敗北。これらの場面では個人や大学、それぞれの想いが熱く交差する空間があり、想像を超える結果を引き起こします。そして、言葉では表現できないような感動をもたらし、私自身もパワーをもらいました。関東学連の役割は、大会を作り上げ、無事に終了させるという当たり前をつくることです。続けていくにつれ、目的を見失ってしまうこともありますが、その想いによる凄まじい力を体感したとき、学連幹事だからこそ味わえる感動があり、頑張ってきて良かったなと思えます。

 駅伝に関しても、人の想いという面で、通ずる魅力があると感じます。特に箱根駅伝は、注目度が非常に高く、選手本人に大きな影響を与えます。その分、この駅伝に懸ける想いは強く、1年間競技と自分に向き合い、努力や我慢を続けてきた学生がいます。そして、選手だけでなく、支えてきてくれた数えきれない人の想いも継ぐからこそ、駅伝は多くの人の心を動かすのだと思います。私にとっても箱根駅伝は憧れの場所であり、こういった想いや運営するにあたってご協力いただいている各方面の皆さまへの感謝の気持ちを胸に、最後まで気を引き締めて準備を進めていかなければならないと感じております。

 箱根駅伝は100回大会という節目を超えましたが、次なる100年へも皆さまから愛される・応援される大会を目指していきます。今大会も新春の箱根路を駆け抜ける選手への温かい応援をどうぞよろしくお願いいたします。

 最後に、これから駅伝ひろばに掲載される日記は4年間一緒に頑張ってきた同期が書いたものです。私はこの仲間がいなかったら、ここまで学連幹事を続けてくることができなかったと思います。みんなの存在が確実に励みとなり、たくさん支えられてきたこと、感謝しています。明日は、同じ記録担当として多くの時間を共に過ごし、切磋琢磨してきた加納さんです。

 箱根駅伝当日まで学連幹事の想いも楽しみに、最後まで読んでいただけると嬉しいです。