駅伝ひろばをご覧の皆さん、はじめまして。一般社団法人関東学生陸上競技連盟で幹事を務めております、明治大学商学部1年の服部真琴と申します。
私が学連幹事になろうと思ったきっかけは、箱根駅伝です。小学校から中学校までの9年間はサッカー、高校ではハンドボールをしていた私は、陸上競技に関わったことがありませんでした。昨年の夏ごろ、大学でも本気でスポーツに取り組みたいと考えてはいたものの、高校1年生の冬に発症し引退まで抱え続けた怪我の影響で、選手として本格的にスポーツに取り組むことはできないと分かっていました。それでも諦めきることができずにいた時、思い出したのが箱根駅伝でした。沿道から大きな声援を受けながら前を向いて走り、たすきをつないでいく選手たちは、部活動や受験で悩み、つらい時にいつも光を与えてくれる存在であり、毎年私が「今年も頑張ろう」と思うことができる原動力でした。そこで、今まで私の心を支えてくれた選手たち、また箱根駅伝という存在を今度は私が支えたい、そう思い調べる中で見つけたのが関東学連の学連幹事でした。
突然ですが皆さん、「奇跡は努力の延長線」という言葉をご存じでしょうか。この言葉には、奇跡は起こそうと思って起こすことができるものではなく、その裏には必ず数えきれないほどの努力が隠されているという意味が込められていると私は考えています。努力は、報われないこともありますが、努力なくして成功や奇跡を収めることはできません。たとえ一つひとつの努力は点にしかならなかったとしても、その点が無数に積み重なることによって、それが線になり、奇跡へとつながっていきます。
箱根駅伝においても、各区間の選手たちの努力という点がたすきを通してつながっていくことで、線へと紡がれていきます。すべての選手の努力がつながり、10区の選手が大手町へと帰ってきた時、それぞれの大学にどのような奇跡が待っているのでしょうか。
さて、箱根駅伝当日は鶴見中継所を担当する予定です。今大会で101回目という新しく大きな一歩を踏み出す箱根駅伝ですが、支えてくださっている多くの方々に感謝し、選手たちが気持ちよく箱根路を駆けることができるよう、全力で準備してまいります。これまでの努力を胸にそれぞれの目標に向かって走る選手たちへ、温かい声援をよろしくお願いいたします。