駅伝ひろば箱根駅伝を支える学生たちが書いてます

No.227

第19回「Experience」

田中 理紗子

 駅伝ひろばをご覧の皆さん、こんにちは。
関東学生陸上競技連盟で常任幹事を務めております、帝京大学3年の田中理紗子と申します。

 学連幹事としての生活は3年目となりましたが、この1年は大きな2つの経験をさせていただきました。

 1つ目は、関東インカレでの進行担当の主任を務めたことです。
昨年の関東インカレでは進行担当の補佐として、ただ先輩の横で言われた通りに動いているだけでしたが、今年は主任を務めさせていただきました。
 進行担当とは、すべての競技が円滑に行われるように各部署に指示を出すのはもちろんのこと、見せ場はきちんとアナウンスを入れて盛り上げ、観客に魅せるということをしなければなりません。
駅伝とは違い、トラック種目とフィールド種目が同時に行われているため、どの種目がどのくらい進んでいるのかを把握しなければならず、多い時では4種目が同時に行われています。
また、スケジュールが分刻みで動いているため、各部署の担当から入ってきた情報をきちんと確認し、何をどう優先するか、そのために他の競技の次の入場やスタートを何分遅らせるか、早めるかなどを素早く判断しなければなりません。
 今年は初めての主任だったのでうまくいかないこともありましたが、経験のある審判の先生方にご指導いただき、反省すべきことや今後の課題を見つけることが出来ました。
さらに、他の大会の視察をさせていただいた際に、進行担当の役割について学ぶ機会をいただき、とても勉強になりました。

 2つ目は中長距離のヨーロッパ転戦に帯同させていただいたことです。
転戦に参加する選手の選考や航空券・宿泊場所の手配、選手が試合に出場するための手続きなど準備することが多く、大変なこともありました。
 転戦では5名の選手がそれぞれ2〜3試合に出場し、自己ベストの更新、優勝、関東学生記録の更新など良い結果を出し、準備は大変でしたが、少しでも選手の役に立てて良かったという思いとともに、選手が結果を残せたことをうれしく思いました。
また、海外の大会の雰囲気や、アナウンスや音楽による盛り上げ方は日本の大会とは違い、とても新鮮で勉強になりました。

 この2つの経験によって反省したことや学んだことを生かして、来年の関東インカレをはじめとした大会で、選手がより良いパフォーマンスができ、観客の方も楽しめるような盛り上がりのある大会をつくりあげたいと思っておりますので、ぜひ皆様にも駅伝だけではなく、関東インカレなどのTrac&Fieldの大会にも足を運んでいただけると嬉しいです。

 最後に箱根駅伝の話をさせていただきますが、私は今大会も昨年度同様、平塚中継所と学生補助員の派遣の担当を務めております。学生補助員についての話は昨年の学連日記に書かせていただきましたので、よろしければそちらも読んでいただけますと幸いです。
 今年は天災が多く、たくさんの方々が被害に遭われたと思います。
選手の走りが被災された方々に勇気や元気を届けられるように、その勇気や元気を届ける選手がゴールまで無事にたすきを繋げられるように、しっかりと準備や確認をし、当日は精一杯運営をしていきたいと思います。
また、沿道の皆さまの応援が選手の力になりますので、ルールやマナーを守ってぜひ熱い声援を送ってください。

 拙い文章ではございましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。